そこまで 考えて
ふと さっきより冷静になっている自分に気づく
それに 口元を緩める
そうよ...
私には これまで考えてきた頭があるのよ...
小さい頃のなにもできなかった私とは違うのよ...
『......先に あの結界を何とかしないと...』
あの結界は厄介だ...
中に閉じ込めている物を
破壊してしまう結界だ
高度が上がる度に 爆発する
破壊力が増す結界...
今の現状で言うと 爆破されるのは 生徒たち...全員...
ちっ...
なんとも 厄介なことをしてくれたはね...
「...お前の目的はなんだ?」
静かだった空間に
低い声が響き渡る
「クスクス...
皇帝君に言わないといけないのかな?
僕の目的は...」
「...さっさと 言えよ...」
怒っている皇帝に 生徒たちが
ざわめきだす
てか 灰色と弥生は皇帝の隣で
戦闘体勢に入っている...
これは やばい...
*

