「ちょっと君!!高校生だろう?なんでタバコを吸ってるんだ。」
近所のオヤジに呼び止められる。
「うっせぇんだよ、おっさん。」
流奈はその男を突き飛ばしてみる。
彼はあっけなく倒れる。
「こんなことをして....なんになる?」
オヤジはまだ口を閉じない。
「うっせぇって言ってんじゃねーか。」
流奈は彼の顔に拳を叩き込む。
彼は流奈に殴られ、目を見開いた。
「君っ!!他人の顔を殴って........」
さらにもう一発。
もう一発。
流奈は、オヤジが黙るまで殴り続けた。
「うっせぇんだよ、大人だからってえらそーなツラしてよぉ。よえーくせに」
流奈はオヤジが黙ると、家とは反対方向に歩き出した。
おもむろにケータイを取り出し、電話をかける。
「あーもしもしケンジ?........今日泊めてくんない?....あーまじ助かるーサンキュ」
流奈はネオンの広がる街に向かって行った。


