みんなと出会って、2週間がたった。今屋上にいる。

最近繁華街行ってないな。今日行こっか。


あたしの気晴らしに付き合ってもらおうか。今夜は…。



あの繁華街は、色々ある。レイプ、薬など。

普通の人なら行かないけど、あたしは普通の人じゃないから行く。



それに、『最近、鬼姫蝶が現れない』と言う噂がたっている。
あたしが、鬼姫蝶だと気づいていない舜也たち。

いつかは話さなくちゃな。

「…な!儒奈!」「へ?」

「よかった!なんか難しい顔してたけど大丈夫?」

あたしそんな顔してたんだ。

「大丈夫だよ!ありがと要」

「うん…。なら、いいけど。なんかあったらすぐ言ってね」
と、言ってギュッと抱き締めてきた。

「要どうしたの?」要の頭を撫でながらきく。

「僕、儒奈がいつか消えちゃいそうで怖いよ…」

「大丈夫。あたしは、消えたりなんかしないよ。ずっと、要たちの側にいるから」

「ほんと?」

ねぇ、そんな上目遣いで見ないで…。
かわいすぎてキュン死にしちゃいそう。

「ほんと」

「よかった!」

さっきより、ギュッと抱き締めてきた。


「かーなめくんっかーわって」と大憙が、幼稚園児のように言った。


「やだ。黙れ。糞大憙」

要…。かわいい顔して、んな事言っちゃあたしやだよー(笑)



「舜也ー!要がー」と、泣き真似をしてあたしらを指さす。

それを見た舜也が、あたしらに近づいてきて、要の腕を引っ張って要を退かせたあと、舜也があたしを抱きよせた。


え!?あたしどーしたらよろしいの?

さっきまで、黙っていた唯夜が「要、大憙。コンビニ行くぞ」
と言って、2人を連れていった。