『ねぇ、家どこ?』 あれから随分と時間が経った。 そろそろ家に帰らないと少女の親も心配するだろう。と思い尋ねる。 しかし、少女は下を向いたまま何も言わない きっと家に帰りたくないんだろうな 『はぁ。』 軽くため息をはき、少女の手を握り立たせた。 『家来る?』 私がそう言うと 『え?』 と、腫れ上がった目を精一杯開いている少女の姿があった。 『家。帰りたくないんでしょ? おいで』 そう言うと小さく頷いて私の手を強く握ってきた。 あぁ、私らしくない。 いつもならこんなこと絶対しないのに