杉谷君が、子犬みたいな顔して、私の苗字を呼んだ。
それがかわいいような、
カッコイいような、
なんとも言えなくて、
私はつい、解けもしないさっきの問題に目を移した。
「松永さんって、いつもここで勉強してんの?」
下を向いていた私の顔を、不意に覗き込んだ。
私は急に顔が赤くなったのがわかった。
だから、すぐに覗かれた方とは反対側に顔を向けた。
うん、っていう一言が、彼に聞こえたかわからない。
「明日から俺もここでしていい?
松永さんに分かんないとこ聞きたいし……」
聞かれたことに、私は、
ハトが豆鉄砲!
って顔して杉谷君を見た。
それがかわいいような、
カッコイいような、
なんとも言えなくて、
私はつい、解けもしないさっきの問題に目を移した。
「松永さんって、いつもここで勉強してんの?」
下を向いていた私の顔を、不意に覗き込んだ。
私は急に顔が赤くなったのがわかった。
だから、すぐに覗かれた方とは反対側に顔を向けた。
うん、っていう一言が、彼に聞こえたかわからない。
「明日から俺もここでしていい?
松永さんに分かんないとこ聞きたいし……」
聞かれたことに、私は、
ハトが豆鉄砲!
って顔して杉谷君を見た。

