【短編】ing

「そっか~」


間に机をいっこだけ挟んでする会話は、心地よかった。



「松永さん、おはよ」



私の席の脇のドアを開けて、杉谷君が言った。



「……………」



耕士君と話していたときにはリラックスしていた私の気持ちが、一気に崩れ落ちたようだった。



――今朝、あんなに気持ち切り替えたのに、もう、だめになっちゃった………………


怖くて、おはようっていつもみたいに返せない。


「松永さん?」
「貴絵ちゃん、顔色悪いよ?」