【短編】ing

突然、杉谷君が頭を掻きながら言った。


「たまに、本気で心配になるんだけど…?」


そんなことを言っちゃう杉谷君は、私には普段の数倍かっこよく見えて、直視できなかった。

普通なら、別に、かっこいいなんて思わないんだろうけど、今の私には、杉谷君のどんなところもかっこよく見えてしまう。


「そ、そうかな?そんなことないと思うけど……」


目をそらして答えてみるけど、なんか、もう、私の頭は限界だった。