珈琲は、人の心に似ている。
酸っぱくて苦い。
この街にも、たくさんの珈琲屋がある。
今は、どこも美味しいと思った珈琲店は一つもない。
いつからだろうか?
こんな想いになったのは・・・
この街に来た夏はそんなことはなかった・・・
この街に来て今度の夏で20年になる。
いつの間にか美味しい珈琲は飲めなくなっていた。
店が悪いのではない僕の心が美味しいと思えなくなっているのだ。
僕は孤独になってしまった。
君に出会わなければこんな大きな心の旅に出ることはなかった。