「んでこれは君の?」 チイは私にヘアゴムを差し出した 「あ、私の」 「やっぱりか!落としたから拾っといたよ!」 チイは笑顔で私にヘアゴムを渡した 「ありがとう」 「どういたしまして」 見れば見るほどチイは幸にそっくりで 心なしか声までそっくりだった 幸との思い出、出来事が 一気にフラッシュバックする 一瞬、視界がぼやけたかと思うと 世界が一気に歪んだ。 私はそのまま倒れ込んでしまった 「君?!大丈夫?!」 チイの呼びかけが聞こえて 私の意識は途絶えた