正直あれからの記憶はない…


ただ気づいたときには
見慣れない景色が広がる屋敷にいた



「お疲れ様です。舞花さん」


目の前で優しく微笑む謎の男

その隣で真面目な顔をしたネオ



私は落ち着きのない
小さな子どものように
あたりを見回した



「ここが僕らが住む世界」



ネオが話しかけてきた



私は少し驚いて
ピシッと背筋をのばした



「ここが…?」



鬼がいると聞いて期待してた
昔話にでるような荒れ果てた地…


けれど私たちが住む世界となにも
かわらなかった…


ただ。

違うのは

少し田舎っぽくて
江戸時代のような感じだった



…なんだろ。


タイムスリップでもしたみたい…。



私はそわそわしたこの感覚を
なんとも言い表せれなかった…