「藤沢、大丈夫かな」
光太がしかめっ面をして腕を組む。
しかし、光太は、違うところに着眼しているようだった。───陽菜をジッと、見つめてる。
「平気じゃないはずだよね、あたし達も並ぼう…」
「あぁ、行こうか」
ふたりとも、どこか余所余所しく──探られたくないことがあるかのように──目を逸らしていた。
当然といえば当然である。既に、6名ものクラスメイトが命を落としているのだから。
『2ゲームメ』
放送から聞こえる、抑揚のない機械音。
だからこそ、粟立った。
『ニンゲンガリニイコウヨ』
「人間狩りに行こうよ」
周りのみなは、舞台を見ている。ジッと動かず、乗っ取られたかのように。
陽菜は、後ろを見ると、顔が蒼白になっているちぃがいた。死んだ魚のような、表情をしている。
先ほどよりも具合が悪そうだった。


