『クリスマスくらい
いいじゃんか!』

『も-好きにしたら?』

冷たいわたしに楓は更に
拗ねてしまった。

『も-いい!レンのとこ
行ってくる!』

文句を言いながら教室を
出ていく楓。

怒ってるように見えるけど楓はわたしには絶対
怒らない。


かれこれ10年の付き合い。

わたしと楓は姉妹同然。

口を利かなくても相手の
考えなんてすぐわかる。


今も楓は本気でキレては
ないはずだ。