先生と呼ばないで【完】



それから京平とは気まずい雰囲気のまま、夜を迎えた。



先に帰宅していた京平は夕飯を作ってくれていたけど、私が帰ってきてもこちらを見向きもしなかった。




「京平?何作ってるの?…私も手伝うよ」



一瞬私の方に目線を向けたが、すぐに逸らされてしまった。



「もうできるから。小春は座ってていいよ」



「そ、そう……」




どうしよう。


すごく怒ってるみたい。


八神君とのことは、昼間ハッキリ言ったつもりなのに。



その後も無言で夕飯を食べ続け、部屋にはバラエティ番組の笑い声だけが響いていた。


食べ終わるのと同時くらいに、京平がやっと口を開いた。



「小春に話がある」



真剣なまなざしに、胸がドキッとした。