私は八神君に後ろからぎゅーっと抱きしめられていて身動きがとれないでいた。
そして驚きのあまり声も出ない。
この状況…どうしたらいいの!?
その時、授業開始のベルが鳴り響いた。
「あ、鳴っちゃった。センセー達は授業に行かなきゃね」
そう言って私の体をパッと離してくれた。
「何言ってるの!?あなたも授業受けるのよ!?」
「オレはもうちょいここで勉強してくから、気にしないで」
「気にしないでってっ…」
本棚の影に行こうとする八神君を追いかけようとした時、京平が私の肩を掴んだ。
「受けたくないなら無理に受けなくていい。小春、コイツの事はもう放っておこう」
そして私の腕を掴み、引っ張られるように廊下へ出た。



