か、鞄がっっっ
そしてピアス男は私の腕を掴むと、自分の方に引き寄せた。
少し乱暴に扱われ、怖くなる。
「あ〜。マジで来たんだ」
その声に振り返ると、八神君が立っていた。
「隼人!この子ホントにお前の知り合いなのか?」
ピアス男に問われ、八神君は軽く頷いた。
「まー…ちょっとね」
そう言って私の肩を掴むと、ピアス男から引き離してくれた。
「なんだよ、感じわりーな。一緒に飲もうぜ」
「わるい、少しこの子と話あるから。またあとで連れて来るよ」
「おうっ待ってるぞ」
ピアス男と入れ墨男に微笑んだ八神君は、私の手を引きながら人混みをかきわけ、早足で歩いて行く。
トイレ前の比較的静かで人が来ない場所まで私を連れて行くと、手を離した。
「や…八神君、いつもあんな人たちと付き合ってるの?」



