先生と呼ばないで【完】



許されない恋だと思っていた。


何度も諦めようと思った。




でも…どうしようもない思いもあるんだね。



今なら思える。


八神くんが生徒で良かったと。






「もしもね?私が八神くんと同じ高校生で同じクラスだとしたら…絶対付き合ってなかったよね…」


私が高校生の頃は今よりももっと真面目でネクラで。


八神くんとは別世界の人間だったから。


きっと私のことなんか相手にしなかったはず。



「それはねぇな」


「え!?」


「どんな形であろうと小春ちゃんと出会ったら、俺は好きになる」


ベッドの上で、八神くんは優しく私の手を握る。


私は彼の綺麗な横顔を見つめていた。


「そう…かな。私の事なんか見向きもしなかったかもよ?私、昔は生徒会とかやってたし…」