先生と呼ばないで【完】



やばい、可愛すぎる…


今度は私からぎゅーっと抱きしめた。


「小春ちゃん!?」


「ほんっとーーーに可愛すぎる」


「え…それ男に言うセリフ?」


「だって…」


すると突然私の両腕を掴んで、床に押し倒した。


ドクンと大きく心臓の音が鳴る。


今まで八神くんとは何度も抱きしめたりキスもしてきた。


でも、こんな体制になったのは初めて。


鼓動がどんどん早くなっていって、発作を起こしてしまいそう。


いつになく真剣な瞳が、私の胸を熱くさせる。


「やが…」


「いつまでも子ども扱いしてんなよ」


「してない…」


「してるから。〝可愛い〟とか、マジで勘弁」


え…怒らせちゃった?



「ごめんっ…」


動揺していると、フッと八神くんの口角が上がった。



「力は俺の方が上だな」


そう言って、静かに顔が近づいてくる。


目を閉じると、優しいキスが降り注いだ。