先生と呼ばないで【完】



ハハっと軽く笑った姿が愛おしくて…今すぐ抱きしめたくなる。


「峰くん、良い友達持ったね」


「まぁ…相手が弱ってたら放っておけねぇじゃん?」


「うん。でも八神くんが無事でよかった…事故ったのかと思って私…」


「それであんな不安そうな顔してたんだ…」


あ、見られちゃってたんだよね…


「うん…」


すると、正面からぎゅっと抱きしめられた。


トクトクと、八神くんの心臓の音が聞こえる。



「ごめん…。でも、すげー嬉しい」


「え?」


「俺のこと心配してくれてありがとね」



少し照れくさそうにそう言うと、私から離れて俯いた。


「八神…くん?」


「俺さ…誰かに心配してもらう事ってあんまなかったから…今嬉しすぎてぜってぇ顔きもい」


「そ、そんなことないよ!?」


八神くんの顔を両手で挟んで上を向かせると、はにかんだ瞳と目が合った。