先生と呼ばないで【完】



八神くんを信じるって決めたじゃない。


でも…何かあったのかもしれない。


例えば……事故……とか。


ゾクッと寒気がした。


変な事は考えたくないのに、勝手に色んなことを想像してしまう。


だって、八神くんが連絡よこさないなんて変だもの。


どうしよう…何かあったら学校に連絡がいくよね…?


学校に電話してみようかな…でも、こんなこと聞いたら先生たちに変に思われるだろうし…


私はいてもたってもいられなくなって、外に飛び出した。


どこのカラオケ屋に行ったのかはわからないけど、学校の近くのカラオケ屋を順番に探せば見つかるかも⁉︎

アパートの階段を下りようとしたところで、下から見覚えのあるパーカーのフードを被った子が階段を上ってきた。


あれは……


「八神くん!」


「え!?」


上を見上げて驚いた表情をしている。



「小春ちゃん!?」


やば…八神くんの顔見たらなんか…


込み上げてくるものを押え切れず、私は思わず両手で顔を隠した。