先生と呼ばないで【完】



「了解!先行ってて」



八神くんはオッケーしてしまった。


もうすぐ卒業だし…友達と思い出作ってほしいもんね…


ため息をつきながら教室を出ると、後ろから誰かが私の頬をつねった。


振り返るとそこにいたのは八神くんで。



「ほんとに行っていーの?」


「い、いいわよ?別に…」


「面白くなさそうな顔してる」


「してないから!…本当に、行ってきていいし…」


次の瞬間、頬に軽くキスしてきた。


「ナッ!?」


私は思わず辺りを見渡す。


誰も…こっち見てないよね!?


「小春ちゃんが嫌な思いしてるのやだから、嫌なら言ってほしい」


真面目な瞳でそんなこと…ずるいよ。



「本当はちょっと心配…早坂さんもいるし…」


「うん」


「でもね、高校生活ももうすぐ終わっちゃうし…みんなで楽しんできてほしいってのも本音だよ」


「うん…」