先生と呼ばないで【完】



テスト期間は今日で終わりということもあり、生徒たちは晴れ晴れとした顔をしている。


担任の緑川先生が不在の為、今日のHRは私に任されていたんだけど…


帰りのHRの時も八神くんは私をガン見してきて、緊張してしまった。


そんなに見つめられたら穴があくよ…


帰りの挨拶のあと、すぐに教室の後ろのドアが開いた。


隣のクラスの早坂さんが顔を出す。


この子…前に八神くんと視聴覚室で…


嫌な事を思い出して頭を振った。



「隼人ぉ~今日暇ー?」


「あ?今日?」


「峰たちとオケいこーよ!」



オケって…カラオケのことだよね…

早坂さんと行くの…?


すると八神くんが私の方を向いた。


私は思わずにっこり笑ってしまって。


私が嫌だという権利はない。


八神くんの友達だし…それに隣のクラスの峰くんとかもいるみたいだし…

早坂さんと二人だけだったら嫌だったけど、しょうがないよね…