先生と呼ばないで【完】



「ええ!?本当ですか!?」


私が驚いていると、佐々木先生の隣に座っていた公民担当の上原先生もカップラーメンをすすりながら話に入ってきた。


「八神隼人でしょ!?私も昨日採点してたら高得点だったんでびっくりしましたよ。身なりもですけど授業も真面目に受けてるし、休学中になにかあったんですかねぇ!?」


「そ、そうなんですか…」


八神くんの変化には私も驚いている。


でもまさかここまでやってのけるとは…



「聞いたところによると他の教科もパーフェクトに近いとか。彼、今までも悪い方じゃなかったけど、本気出すとすごいんですねぇ…他の先生方も驚いてましたよ」


上原先生は続けて、「あれで顔良し、絵もうまいんですからねぇ…」と言い、惚れ惚れとした様子だった。


うーん…そんなすごい子が彼氏とかって…


しかも年も離れてるし。


この前八神くんの父親に、『本当にこの子でいいんですか』なんて聞かれたけど、それはこっちのセリフ。


『本当に私なんかでいいの?』


いつもそんな事を思ってしまう。