先生と呼ばないで【完】



翌月から八神くんは再び学校に通い始めた。


だけど、そこで驚くことが。


なんと髪を真っ黒に染め、ピアスも外し、真面目に授業を受け始めたのだ。


これには先生たちも目を丸くして驚いていた。


もちろん私も。


八神くんが言っていたことってこれなんだ…


私の英語の授業の時も、真剣なまなざしで黒板を見つめている。


時々目が合うと、ドキドキして戸惑ってしまう。


授業中に私ってば…ダメダメ、今は集中しないと。


授業が終わり、廊下に出ると後ろから「こーはるちゃんっ」と、八神くんに呼び止められた。



「こ、こら!学校では呼んじゃダメっ…」


私は慌てて周りを見渡す。


「大丈夫だって。俺優等生でしょ?」


「まぁ…見た目も態度も前より良いけれど…」


「今度のテスト、楽しみにしててよ」


そう言って不敵な笑みをこぼす。


見た目は真面目な感じになっても、こういう生意気な口調と表情は以前と変わらない。


そういうところも嫌いじゃないけどね…