「親父に了承を得て、仕事の合間にあの絵を完成させたんだ。あれだけはどうしても仕上げたくて」
「そうだ…あのタイトル…【光と愛】って…」
「夢を諦めんなって背中を押してくれたのは小春ちゃんだったでしょ?俺の希望の光だったし。そのまま小春ちゃんのイメージをタイトルにしたんだよ」
八神くんは少し照れくさそうに話してくれた。
そんな彼を見て、私も思わず顔が熱くなってくる。
「はぁ。まったく…まさか二人がここまで本気だとはね」
父親がため息交じりに笑っている。
「す、すみません…実は以前学校でお会いした時…」
「わかってましたよ。あなたと隼人が恋仲だということはね。何年生きてきたと思うんですか。でもね、あの時は隼人の力も必要でしたし、本当に二人が思い合っているのなら、多少離れても大丈夫なんじゃないかとは思っていてね。それでダメになるなら終わりだと思っていたんですが…」
「俺は離れててもずっと思ってたよ、小春ちゃんの事」
八神くんがぼそっとつぶやく。
私も続けて、「私だって…忘れた日なんかなかった!」と思わず言ってしまった。
そんな私達を、父親は笑ってみていた。



