先生と呼ばないで【完】



絵をやぶいて反省してたということも話したら、かなり驚いていた。



「マジかよ…別れたとかって」


「もう私も気持ちに嘘はつけなかったから…というか、このイルカのチャーム渡されて忘れられるわけないでしょ!?」


私はポーチにつけていた、イルカのチャームを見せた。


八神くんが水族館でこっそり私のバッグに入れてくれたもの。



「あー…うん」


「帰ってから気づいて、びっくりしたんだからね!?」


「あの日が最後なんだろうなって…多分もう会えねぇんだろうなって俺も思ってたから。でも、俺の事は忘れないでほしいって願望もあって…つい買ってしまった」


「ねぇ八神くん…いつから休学のこと決めていたの…?」


ガチャッ…


その時、近くの部屋のドアが開いて、誰かが顔を出した。


「え…八神くんの…」


八神くんの父親が私たちを見て手招きしている。



「お前たち、そんなところで話してないで中に入りなさい。誰が聞いてるかわからないんだぞ」