『この後イルカと触れ合える、ドルフィンタッチを開催しまーす』
ショーが終わると会場にアナウンスが流れ、観客がぞろぞろと移動し始めた。
「イルカに触れるって!小春ちゃん触ってきたら?」
「えーっ八神くんは?」
「俺はここで小春ちゃんを見守ってる。てか…これで写真撮ってる」
そう言ってバッグから取り出したのはデジカメだった。
「デジカメ持ってきてたの⁉︎」
「うん、ほら!早くしないと終わっちゃうからいっといでよ」
八神くんに後押しされ、私はイルカを触るのに順番待ちしている人々の方へと向かった。
イルカに触るのは生まれて初めて。
どんな感触なんだろう。
順番がきて、ドキドキしながらイルカの頭を撫でると『キィーッ』とイルカが鳴いた。
イルカの頭って結構柔らかいんだ…
お利口さんで、優しい目をしている。
すっごいすっごい可愛い‼︎
思った以上に興奮している自分に驚きだ。



