やっとこの日が来た。。。!!

今日は待ちに待った文化祭の日。


あれから1週間。。。
私は、今日の賭けのために頑張った。


笹原とはー。。。


一言も交わしていないけれど。


朝の光が窓から差し込む。



ピロリーン


メール。。。?

ケータイを開いた。

桃桜香。。。!

昨日の夜 詩織里からも来てる。


【おはよう(*^o^*)
今日は待ちに待った文化祭だね!
笹原に選んでもらった恰好でしょ?
うらやましいなぁ♪ウチは、いつもどんな時も璃瑠の幸せと笑顔を祈ってます(*^^)v
頑張れ!】

桃桜香。。。涙が出るよ。

【夜遅くにごめんね 汗
明日はいよいよ文化祭。賭けってやつだけど。結局最後まで教えてくれなかったけどねぇ、
失敗しても助けないからね?(¬ω¬)
いつも応援してるよ☆頑張れ!】

詩織里!!


頑張るよー。。。私!


学校に走った。


〝めちゃくちゃ似合うじゃん!〟

そう、笹原が言ってくれた姿でー。。。


ダンスパーティーは、10時からー。。。

まだ時間はあるー。。。


探さないと!

笹原をー!



ガシッ


『!?!?』

イキナリ茂みの中から出て来た手に
引っ張られた。

『きゃぁぁ!?痴漢!?』

『シィーッ 俺だよ俺』

『ゆ、結城。。。!?』

王子様の格好してる。。。


絵本の中から飛び出てきたみたいに
カッコイイ。。。!!

でも、何でー?

『シンデレラにお願いされたんだよな。
最後に1度だけ白雪姫の王子様になってあげてって。』

『詩織里に。。。?』


〝いつか白雪姫の王子様になってくれない
かなぁ。結城!〟

そう、小さい頃話したっけ。。。


『輝夜だろ?探すの手伝うよ。』

『あ。。。りがとう』

『頑張れよ?白雪姫』

『う、うん///』

『じゃ、俺 あっち見てくるわ!』

やっぱりドキドキしちゃうなぁ。

そ、そんな事より!

早く探さないと。。。



どんなに探しても笹原はいない。

人も入ってきちゃって、余計探しづらくなってきた。。。


ドンッ


『キャ!』

『気をつけろよ!?』

『す、すみません。。。』

高校生かな。。。怖い


『お、結構可愛い顔してんなー。
ちょっと顔貸せよ。』

『や、やめてください!』

嫌!腕を掴まれて 動けない。。。

やだ。。。どうしよう!


ボキッ

ドスッ


『俺の白雪姫に触ってんじゃねぇよ。』

『さ。。。笹原!?!』


男の体に蹴りを入れた。。。

ど、どうして!?

『あぁ!?てめぇやるのか!?』

『やってもい)けど。てめーの命は30秒後地獄の果てに消えるぜ?』

彼の不敵な笑みは男に恐怖をあたえた。

『な、なんだよ』

良かった。。。


『何してんだよ!バカ野郎!』

『え!?』

『ボケてんから捕まんだろ!俺が来なかったらどーなってたんだよ?このドンくさ女!』

『笹原。。。』

『最低だな。結城は。
こんな時助けねーなんて。』

『結城とは。。。別れたよ』

『そっか。別れたのか。。。。。。
ってえ!?別れた!?』

『私の王子様は結城じゃないから!』

『い、意味わかんねぇこの女』

『私ね、伝えたい事があるの。
聞いてくれる?』

『ーーーっ。。。』

『私が白雪姫なら。。。突然来て助けてくれた
王子様より、魔女に追われて倒れた私を家に おいてくれた小人を選ぶと思うんだよね。
小人だって。。。きっと白雪姫の王子様になれるはずだから。。。』

声が震えるー。。。

『私の王子様になってくれない?笹原///』



長い沈黙。。。




怖くて目をつぶってしまった。


ギュッ


『俺も白雪姫の王子になりたかったー。。。』

目を開けた時 私は笹原の腕の中にいた。

『好きだ。。。付き合ってくれ///』


私。。。今 誰よりも幸せかもしれません。



白雪姫の気持ち分かったよ。。。



『ダンスパーティー始まるぞ。行こーぜ!』

『うん!』


笹原は王子様の格好をしていた。。。のに、桃桜香と詩織里のアイデアで着替えたのです。

『そ、その格好。。。』

『あー。。。もう恥ずかしい!//////』

小人の格好した笹原。


ヤバイぃーめちゃくちゃ可愛い//////

『似合ってるよ?』

『本当に俺なんかでいーのか?
こんな情けねー小人なのに。』

『情けなくなんかないよ。。。』


そう。。。


『恋する男はみんな誰かの王子様になれるんだから!』

『お前。。。可愛すぎ//////』

ツンデレバカ。


『私だけの王子様になってくれますか?』

『もちろん。。。』

そう言って笹原は私の唇にkissを落とした。・:+°


ずーっと一緒にいて下さい。。。

私の可愛い小人さん。



END☆*。