私は通称 白雪姫。

名前が白雪姫に似てるから?
そんな単純じゃないです。
ちなみに名前は花宮璃瑠【はなみや りる】

私は黒髪のボブショート。
そしてリンゴが大好きで
肌の色が真っ白だからです。

そしてもう一つの理由は。。。
今私のクラスで流行っている
プリンセス占い。

自分で診断したり、相手からどう思われているかなどを心理テストで出すものです。

私はその他種類な占いで何度やっても誰がやっても白雪姫になってしまうから。。。なの。

そりゃあ、白雪姫は可愛いし、
王子様のkissで目覚められるし嫌な事はない!それに私には好きな人がいる。。。

4年間も片思いしている相手。
相澤結城【あいざわ ゆうき】。

小学4年生の時からずーっと
片思いしてきたの。
中学に入ってからも、同じクラスになれて
幸せだけど。。。

全く進展なし。

しかもメアドすら交換出来てない。

それに只今問題発生中なのです。。。

それは。。。
男子もプリンス占いをやっているから。

そのプリンス、プリンセスの相手同士で
もうすぐやる学校のメインイベント。文化祭のダンスパーティーで踊ろうというのです。

それで、今は正式に占いTimeなんだ。

さーて、王子様は誰になるのかな?


『キャーぁぁぁ/////』

び、びっくりした。
何事?

女子たちが心理テストの本を囲む男子達の輪を囲みながら歓声をあげている。

『王子様は 相澤君だよっ♡』

え。。。え!?

結城!?どの王子様なの!?


王子様なんてピッタリ♡だけど!!

人魚姫?シンデレラ?それとも眠りの森の美女?ラプンツェル?

どうか。。。白雪姫でありますよーに!


胸の前でお願いしていると

『りーる!相澤 プリンス占い
どーなったのよ?』

『あんなヘボ男相手なんてやだわー。
もしなったら変わってね 璃瑠!』

『桃桜香!詩織里!』

この2人は私の親友。

桃桜香【とおか】は、積極的でハキハキした女の子!

桃桜香の両親は人魚の研究をしてるの!それに桃桜香は海が大好きだから通称 人魚姫♡

詩織里【しおり】は、見事な毒舌の女の子!頭が良くて委員長なの!

とにかくガラス細工がめちゃくちゃ上手い!それにお母さんは有名なドレスデザイナー!通称 シンデレラ♡

『そんなとこでお願いしてるくらいなら見てくれば?虚しいだけだよ』

相変わらず毒舌。。。詩織里!

『ほーら!行ってこーい』

『え!ちょっ。。。』

桃桜香に押されて女子の群れの中に。下からひょこっと顔を出してみる。


えーと。。。
結城の名前は。。。

白雪姫!!!!!


。。。の小人?



『えええぇぇぇー!?』

小人!?小人!?

目をこすりながらもう一度見てみる。すると白雪姫の小人の欄には。。。

笹原輝夜【ささはら ひかる】


そうピンクの丸文字で書かれていた。

『。。。えええぇぇぇー!?』

本日2回目。叫んでしまった。


てゆーか!笹原輝夜って。。。

あの クソチビバカ毒舌野郎じゃん!

どうしよう。。。

でも、ウケる!


小人って!!7人の小人だよ!


めちゃくちゃピッタリだけど。なぜ白雪姫の小人?他にもあるだろ!赤ずきんの狼とか、傘地蔵とか、花坂爺さんとか!。。。何か変なのばっかりかな。でも、お似合いかも!

『何してんの?二百面相ちゃん』

『さっ。。。笹原!』

頭の上にニヤニヤしながらしたの向いている笹原輝夜がいた。

『毒りんご食べてな。白雪姫ちゃん』

『な。。。なんですって!?このクソチビ!!』

『そんな事いっていーわけ?結城。』

『ひ。。。卑怯者ー』

そう。。。コイツは点滴なの。

私の結城への気持ちを知っているし。
何より早口毒舌だし。

あ、みんな生意気なチビ野郎と思ったよね?

確かに生意気なチビ野郎なんだけど。。。すごーく顔が可愛いの!!

少しかかったパーマが可愛くて茶色のクリクリした目が癒される。そして足がめちゃくちゃ早いの!

『あれ、俺の診断どーなった?』

『きゃぁーーーぁぁ/////輝夜だー!』

『おはよー』

『輝夜は小人だぜー!』

『可愛いーーーっっっ』

(ちっ。学年で1番モテる俺が王子じゃなくて小人なんだよ。脇役かよ。あームカつく。)
『そっか?頑張るね!』

うわぁぁぁぁ
私には悪魔の声が丸ぎこえなんですけどー。。。恐るべき男。

しかも頑張るね!とか女か。。。オカマか!

『あれ。。。結城王子なんだ?』

『だから何なの?』

ひがみ?それとも私に対しての嫌味?
どっちでもいい。。。よくもないけど。

てか、王子様!!そーだ!

結局、結城はどの王子様なのー。。。?

神様。女神様。仏様。ご先祖様。
誰でもいいので!どうか私に幸福を!

目をつぶって胸の前で手を合わせて。。。
わずか0.5秒。悪魔の声が聞こえた。

『シンデレラの王子様か。』






。。。シンデレラぁぁ!?

詩織里だから良いけど。

詩織里毒舌だけどモテるからな。
ちょっと心配かも。


ここで。。。白雪姫の王子様が結城だったらー。。。


少しでも
この4年間の切ない片思いをしてて良かった。


って思えたのにな。


『はぁぁ。。。』

『花宮?決まったのかな。プリンス占い』

『もぅ最悪だよ?見ない方がいーかも。』

『嘘!俺 傘地蔵とかだった?
それはやだなー動けねー』

『ばーか。それは笹原だっ。。。!!?!?』

ーーーっっっ。。。



『輝夜?輝夜は王子役向いてると
思うけどな?』

『ゆ。。。結城』


きゃぁぁぁぁぁーーー
うそうそ嘘!本当?本物?
どうしよう。バカっていっちゃったよ!
てか、やば。カッコ良すぎ。身長高いっっ
もう。。。ちょっと。。。刺激強すぎますぅーっ

『あの。。。その。。。結城はシンデレラの王子様でございます!』

『え、そーなの?』

『は。。。はい。』

やばいよ。心臓の音聞こえちゃうよ。

『あーれぇ?
花宮 顔真っ赤にしてどーしたの?』

『笹原!』

『結城、白雪姫の王子様じゃなくて良かったな!こんな奴相手じゃ結城
毒りんごの毒が移っちまうよ?』

相変わらず毒舌。。。じゃなくてひどいよー!!それより結城なんて 答えるのー。。。?




『。。。毒なんて浄化してあげるけど?』

(。。。うわぁぁ気持ち悪い。浄化するわけ?浄化できんの?しかもkissで浄化とか頭おかしくね?王子様の理想を通り越している。)
『さすが結城!王子だねぇ』

『笹原。。。いい加減にしておきなさいね?』

自分から聞いといて何 考えてんだよ。この毒舌男。


。。。☆*##@\&+$¥♡×〜!!!!

それより、浄化って何?やば。


顔が暑いよ。カッコ良すぎ/////

『まぁ、何はともあれ、花宮 教えてくれて
ありがとな!』

『あ。。。』

結城は男子の群れに入っていってしまった。

『やっぱり王子様のゆーことは違うなぁ?
少しひいたけど。。。!!!』

もしかしたら。。。
白雪姫に恋したのかもしれない。

おとぎ話の物語では突然王子様が現れて、白雪姫は嫁入りしてしまうけど。それこそ運命かもしれないけれど。


小人は白雪姫に恋していたのかもしれない。



現代でも。

皮肉にも王子様を見つめる姫に恋をする小人がいたのでしたー。。。