着替えて外に出ると
薫はバイクに寄り掛かりながら静かに煙草を吸っていた。
「お待たせ。」
「おぉ。んじゃあ、行くか。」
いつものようにヘルメットを受け取って
二人でバイクに跨がる。
もう既に乗り慣れた薫のバイク。
ヘルメットだってもはや自分の物かと思うくらい馴染んでいて。
約半年という月日の中で薫と過ごした日々があたしの心に色濃く足跡を残してる。
多分、桐生さんよりも。
「ありがと。帰りは歩いて帰るから。」
ヘルメットを薫に渡す。
まだ少し生温い風が頬を撫でて、歩いて10分程のコンビニまでの距離が
バイクだと3分程度で到着した。
「俺も、煙草買ってく。」
そう言ってエンジンを止めた薫はキーを抜いてバイクから降りる。
そんな時、だった。
「…あれ?」

