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こんがりと焼けた肌が
眩しい程に太陽の下で晒される。
店の外に並べられた花たちに水を撒く菜月を見ながら
あたしは予約簿に目を通した。
残り1ページになったノートを一番最初から見直す。
そしてあのクリスマスに書かれた名前を指でなぞった。
【桐生 勇人】
愛しい、その名前。
旅行に行ったあの日から今でもたまに桐生さんと会ってる。
だけどまた、ここ最近連絡が途絶えるようになった。
気紛れな着信。
でももう、こんな事慣れっこだ。
連絡がなくて不安になる事も、寂しいと感じる事も、今じゃ少なくなったと思う。
それは決して、彼への気持ちが冷めたとかじゃなくて。
『お前の恋は、間違いなんかじゃねぇよ。』
誰か一人でも
こんなあたしを理解してくれる存在がある事が自分を強くしてくれてるんだ。

