言葉にするのは
いつだって簡単だった。



言葉は嘘つきだから
あなたの口から紡がれる嘘は

自分に向けられていないとわかってた。




だからこそ、爪を立ててあなたに残したかったんだ。


あたしの存在を

あたしの、想いを。





ホタルのような、

あの夜のような


儚く一瞬で消える、あたしの証。






その証を、あなたに。