──それから三日ほどが過ぎ、幸子はまたいつもの生活を取り戻した。

 あれは夢だったのかと思えるくらいにあっけなく日常は戻ってくる。

 送ってくれた車の中で交わした言葉は、今でも幸子を幸せにさせる。

 日本語を覚えたのは傭兵仲間に日本人がいてその人から教えて貰った事とか、一人暮らしをしてから必要最低限しか食べなくなって師匠から怒られた事など。

 他にも傭兵について色々と聞かされて、とても新鮮な気持ちだった。