最凶の天使

「なに?」

 さらに説明を求めるようにダグラスを見やる。

「奴らが待ち伏せしてるから先に行って倒してくれるってさ」

 ラッキーと鼻歌交じりにつぶやく。

「あなたの仲間?」

 その問いかけに、ダグラスは無言で眉間のしわをこれでもかと深くした。

「え、なに?」

 あたし何か変なこと言ったかしらと一瞬、不安になる。

「今までの話で普通はすぐ誰かを考えないかな」

「えっ!? そうなの!? だって──」

 スピーカーから聞こえてきた声は凄く若い気がしたんですもの。

 あれがダグの師匠なんだ……。

 幸子は見えなくなった影を追うように眼前に視線を送った。