最凶の天使

「そんな風に慕える人がいるって素敵だなって」

「そりゃ憧れの存在だったし、親代わりだったし──」

 ベリルは俺に父さんを見たんだと思う。

 小さくつむがれた声に幸子はダグラスを見つめた。

「え?」

「父さんはね、ベリルの盟友だったんだ」

 だから俺を引き取ってくれたんだと思う。

「俺は父さんによく似てるらしいから」

「へえ」

 なんかそれって凄い運命的なものを感じる。

幸子が感心していると、背後からバイクのエンジン音が聞こえた。