しかし、そんな感情をダグラスが制止した。
何かに警戒するように無言で幸子に合図を送り、険しい表情で周囲を探るように動かない。
「虫の声が聞こえない」
「え?」
ぽつりと口の中で発した言葉に幸子も耳をそばだてる。
そういえば先ほどまで聞こえていた虫の鳴き声がまったく聞こえなくなっていた。
「まずいな」
囲まれてる。と小さく舌打ちした。
「えっ!? 見つかったの?」
「違うよ。山の入り口に近いからね」
いくらファミリー向けのハイキングコースと言っても、登山道以外から降りるのはかなり危険だ。
何かに警戒するように無言で幸子に合図を送り、険しい表情で周囲を探るように動かない。
「虫の声が聞こえない」
「え?」
ぽつりと口の中で発した言葉に幸子も耳をそばだてる。
そういえば先ほどまで聞こえていた虫の鳴き声がまったく聞こえなくなっていた。
「まずいな」
囲まれてる。と小さく舌打ちした。
「えっ!? 見つかったの?」
「違うよ。山の入り口に近いからね」
いくらファミリー向けのハイキングコースと言っても、登山道以外から降りるのはかなり危険だ。



