「もえー!」 「ん?」 「南波先輩だよ?」 「本当だ!かっこいいね!」 「うん。」 「やっぱり姫川先輩もいいけど南波先輩だよ!」 「うん!」 「もえってさ怪我した時南波先輩に手当てしてもらったんでしょ?」 「まぁね!」 私は笑った。 「いいなぁー!」 「ふふふっ、」 だけどね、先輩の私を見る目や、私の名前を聞いた時の顔が寂しそうだったのは、きっと…、気のせいだよね? 私はただ黙って先輩を目で追いかけるだけで充分だから…