「もえが楽しそうだったから俺も楽しかった。」
わたし達はその言葉に顔を赤らめた。
そして、2人はそのままどこかへ行った。
私達はその場で目を合わせ何故だか「キャー」とはしゃいだ。
次の日私が一人で歩いていると姫川先輩を見つけた。廊下の窓から外にいる佐倉先輩の姿を見て微笑んでいた。次の瞬間ばちりと姫川先輩と目が合った。
「あ?」
怒ったように私を見てきた。
「え、えっと…」
姫川先輩が私の横を通り過ぎていこうとした。
そんな姫川先輩に私は
「あの、先輩!」
反射的に呼んでしまった。
姫川先輩は黙って私の方を振り向いた。

