向日葵


あの日から2週間がたった。
公介の浮気もなくなり、優しく、私のことをとても大事にしてくれる。

急に廊下にいる女の人達が騒ぎ出した。

「斗真が久々に来てんだってー!」

斗真とゆう言葉に無意識に私も斗真が居る所へ駆け寄った。
ただ…ただ遠くで斗真を見つめるだけ。

一瞬だけ目が合ったけど冷めた目ですぐに逸らされた。それがとても悲しくて私はその場を立ち去った。

「もえ!」

私は後ろを振り返る。

『公介…どうしたの?』

「今日さ、帰り映画館見に行かね?」

『うん!いいよ!』

「もうチケット取ってあるから放課後迎に行く」

公介が私だけを見てくれて嬉しい筈なのに…

斗真…