〜斗真side〜

「はぁ、帰るか。」

もえを家まで送り届け俺は来た道を帰って行った。

「おい…」

俺は声のした方を振り返った。

「ちょっといいか?」

「ああ…」

俺たちは近くの公園に行った。
しばらくの沈黙が続いた。先に沈黙を破ったのは南波公介だった。

「お前さ、俺ともえの仲こわしてーの?」

「は?」

「今日もえが別れようってさ…お前が何か言ったんだろ?」

「だったら?」

すると南波は切羽詰まった声をだした。

「俺がどんなにあいつの事好きか…っ大切かお前には分かんねーだろうな!」

は?

「浮気してたくせに何言ってんだよ?!」