「もえってさ、夢とかあるか?」 『ゆ、め...?』 「あぁ...夢。」 『お医者さん...』 「医者?」 え?!私の口から無意識にそんな言葉が飛び出していた。 「医者...か。もえならぜってーなれるよ!」 その言葉に私の目から涙が溢れだした。泣き虫な私...、今日で何度泣いたか分からない。だけど、公介が背中を押してくれたから... パシッ、 私は自分の頬を思いっきり叩いた。 「もえ?!」