「もえ...」 『...っどうして、』 もえが一歩一歩俺たちに近づいてくる。 「もえ、」 パシンっ 俺の頬にもえの手が振り下ろされた。 『どうして、どうしてここにいるの!』 「おい、もえ!!?」 もえは持っていたバックを俺に投げつけた。 『どうして、いないなら、探してくれないの!?』 返す言葉が見つからず言葉をのみこむ。 そして、もえは南の方をむいた。