呆然と2人を見ていた私に誰かがぶっかった。 私はその拍子にしりもちをついてその場にたおれた。 それと同時に私の目から涙がボロボロと零れ落ちた。 道行く人々が私をチラチラと見ては知らないふりをして通り過ぎて行く。 立ち上がりたいのに足に立ち上がる力が入らない。 いつもだったら私の涙に斗真が気づいてくれるのに… だけど、今日ばかりは気づいてくれそうにないね…、あの子に夢中だから。