「…公介、右腕…」 「あぁー、右腕ね…」 公介は左手で右手をギュッとつまむ。 「あんまってか、全く感覚がねんだよ…」 「え?」 公介はふっと微笑んで優しい目を向ける。 「なんて顔してんだよ…」 「公介…わたし、公介の事諦めないから!」 公介が目を見開いた。 「そうか…」 「うん!とにかく今日は帰るね…明日、明日も絶対来るから!」 そう言葉を残し私は病室を出た。