『うわー…キレー…』

姫川斗真はそんな私にふわりと微笑んだ。

「お前ってさ何かひまわりみてーだよな。」

『えっ?な、なんで?』

「だって、いつもくじけず前ばっか見てんじゃん。そーゆーとこ何か尊敬する。」

そして姫川斗真は屋上から出ていこうとしていた。

『姫川くん!』

そんな姫川斗真を私は無意識に、呼び止めていた。

『姫川君にも姫川君のよさがあるよ!私を慰めて、傍にいてくれた!それって充分な優しさだと私は思うよ!』

すると姫川斗真は照れくさそうに屋上を後にした。

そして静かに私も屋上を後にした。

廊下を歩いていると公介の姿が見えた。