次の瞬間公介が壁をなぐった。 公介の顔は本当に怒ってた… 「何が言いたいんだよ」 初めて聞いた。こんな低い声… 「私…別れないよ」 公介は呆れてもう何も言ってこなかった。 きっと私が佐倉先輩の話をしてるって分かって怒ったんだ…。 「わがままも言わない。」 お喋りな私の口は止まらなかった。 「傍にいたい。」 お願い公介。私を見てよ。 「佐倉先輩みたいになるから…」 私は我にかえった。怖くて公介から視線をそらした。自分の言ったことの重大さに言ったあとに気づく。