公介は少し困った顔をした。 「…わかった。」 私達は空き教室に入った。 廊下では楽しそうに会話をする生徒達の声がする。だけど私達のいるこの教室だけは静寂に包まれている。 私の真剣な顔を不思議そうに見つめてくる。 「南?何かあったのか?」 「なにも…」 「そうか…」 公介は黙り込む。 「公介…」 「ん?」 「公介は私の事好き?」