「茜ちゃん、私公介の所に行ってくるから…」 そう言うと茜ちゃんは静かに頷いた。 私は早足で公介を探した。どこにいるの?! 「南?」 後ろから声が聞こえた。私は声のする方を振り向いた。 「公介…」 公介が少しずつ近づいてくる。 「どうしたんだよ、そんな息切らせて…」 困ったように笑いかけてくる。 「…公介に聞きたい事があって来たの。」 私は真剣な顔で公介を見る。 「後でいいか?」 「今がいい…」