〜公介side〜

「南…何で俺の事好きなんだよ?」


出会ってあまり時がたってないのに。

「怪我を手当てしてくれた時寂しそうな顔してて…それから気になって」

「…」

「気づいたらいつの間にか目で公介の姿を、追ってたの。」

俺と少し似てるな。

俺は黙って目を閉じる。変に思ったのか南が、俺の名前を呼ぶ。

「公介?」

俺の頭に笑って俺の名前を呼ぶもえの顔が浮かぶ。

「公介?」

もえ…もえ。

「こ、公介?」

「もえ…」

勢いあまってもえと名前を呼んでしまった。