《それもあいつの良い所なんだよ…肝心な時には頼んねーくせに、そこが可愛いんだけど》
その言葉を聞いて私は走って斗真を探した。
どこ?どこにいるの?私は勢いよく、屋上の扉を開いた。…いない。私はフェンスに近づいた。
確かここで斗真にひまわりみたいだって言われたんだっけ?嬉しかったな…私はひまわりを見つめた。
あれ?
私は急いで階段をおり、ひまわりが咲いている所まで走った。
『斗真…』
ひまわりを眺めながら座ってる斗真がいた。
斗真は私の方を向いた。冷たい目で。…私は斗真の隣に座った。
『ごめんなさい。私自分の事ばだかりで…』
斗真は黙ったままぴくりとも動かない。
『怒ってる理由…もし私が斗真の立場だったら私も不安になるし…』
声がだんだんと震えてくる。
『私、我が儘だし、斗真の事だって信じてあげらんなかったし…』

