もえはまた泣くのを我慢してるんだな。 「そんな事ねーよ」 俺がそう言っても 『嘘ばっかり、私知ってるんだからね』 と全く俺を信じようとしなかった。 「お前さっきから何行ってんだよ」 『何って…斗真が思った通りの事を…』 俺は無表情でもえを睨みつけた。もえは肩をびくつかせ 『べ、別に、睨んだって怖くないから!』 と言って結局俺の話を聞かず屋上から出ていった。 一人屋上に取り残された俺は、頭をぐしゃっとかいた どうすんだよ、俺…